予防接種
出国前、日本の渡航外来でTdapのみあっちっち家妻、娘接種。ダニ脳炎の予防接種があることは聞いていたが、国内では接種できるところは、限られていたため断念した。ドイツ入国時には、特に予防接種について問われることはなかった。
入国2か月後、ダニ脳炎の予防接種を済ませた。
ダニ脳炎という単語でしか理解していなかったのだが、日本人向けの医療機関でも容赦なくドイツ語が飛び交う。
つぇっけん?
マダニ、ドイツ語でZecke(つぇっけん と聞こえていた)が媒介する病気で、初夏に見られることが多いので、「初夏脳炎」(Frühsommer- Menigoenzephalitis)と呼ばれ、新聞や予防接種の記録ではFSMEと略されて記載されることが多い。
あっちっち家息子は、年長児に麻疹・風疹の混合ワクチンであるMRワクチン、おたふくかぜのワクチンの接種予定であった。年長児の一時帰国で打ってもらうか、海外には、MMRという3種混合ワクチンがあるのでそれを打つか・・どっちがいいのだろうかと思っていたが、打ってないので接種しますといった軽い病院側のノリで年長になる前にMMRを接種していただいた。
日本でワクチンのことを調べている時には全く知らなかったのだが、髄膜炎菌による感染症がドイツではメジャーな病気。そのための予防接種は1歳から17歳以下は義務なのだそう。知ってると思って言っているんだか、こちらも、容赦なくドイツ語が飛び交う。
めにんご?打っていないと違法なんですか?一体それは何ですか?
Meningokokken感染症(髄膜炎菌感染)は細菌によって引き起こされる感染症で、唾液(つば、せき、くしゃみ、キス)等を介して感染する。A, B, C, W135,Y等、約12の型が分類されている。 特にC型に感染した場合の予後が非常に悪いそうだ。
予防接種の記録には、MeningokokkenCと記載されている。
日本でのインフルエンザの接種は、13歳未満は2回接種であったり、年齢によって接種量も異なっている。しかし、ドイツ人の子供はインフルエンザの予防接種はしないそうだ。大人も子供も接種回数も1回、接種量も同量であったと思う。
健康診断
未就学児のあっちっち家息子のもとに、ある日ミュンヘンからお手紙が届いた。就学時健康診断のお知らせだ。数枚にもわたるプリントを翻訳アプリを使って目を通す。
U8、U9を受けた証明書との黄色い冊子と、予防接種カードを持って来て? なるべく早く予約を取って、翻訳が必要な人は電話してね??
U8、U9と言った単語は、この時初めて知った。地下鉄のことをU-Bahn(ウーバーン:Unter Bahn)と呼ぶことから、U3であれば最寄りの駅だが・・8と9は聞いたことないと思った。
調べてみると、Uは健診を意味するUntersuchungの略である。出生後、9回にわたり公費で賄われる健康診断がある。黄色い冊子は、ドイツで出生した場合に貰えるもの。
gelbes Heft: 就学時前健康診断の持ち物に記載されている。
U8とU9を受けた証明がないといけないようだったので、取り急ぎ日本人向けの医療機関で対応してもらうことができた。年齢的に8にも9にも該当していなかったので、どちらかと言えば近いU9の内容を実施した。日本の母子手帳の5歳児健康診査のページに記載して頂けた。
身長・体重・視力・聴力・頭囲測定、内科検診、数字・単語が言えるか、片足ケンケン、はしごのぼり、日常会話を行った。あっちっち家息子はいつも注射をしている病院だったので、帰路でにこにこしながらこう言った。
先生と遊ぶの楽しかったな、また行きたいな。
「ママの作ってくれる料理の中で1番好きなもの何かな?」この質問は、堪えた。
トマト!
料理してないわけじゃないのに・・公開処刑の気分だ。
予防接種カードとは、予防接種の記録を記しておくノート。
Impfausweis: 就学時前健康診断の持ち物に記載されている。有料で薬局で販売されているようだが、病院でも用意されている。
就学時健康診断の予約は、通訳をつけるのであれば電話でと記載があったが、通訳が必要としている人が果たして電話ができるだろうか。あっちっち家妻は、記載のあったアドレスにメールを送った。あえて、電話番号を記載せずに。
電話番号を教えてください
語学力が乏しく、メールで連絡して頂いたほうがスムーズです
メールでコンタクトお願いしますのやり取りを2回して、どうしても電話にこだわるので電話番号を伝えた。とてもよく対応していただき、なんとが予約を手に入れた。
就学時前健康診断当日は、日本人女性がついて、小児専門の看護師や医師の通訳をしてくださった。無事、小学校入学に必要な書類を手に入れた。