空港到着編
空港に着くと、さっそくタクシーの勧誘がすごい。
「Taxi? Taxi?」の連続攻撃。
こちらは予約している送迎バスを待っているのに、次から次へと声をかけられる。
笑顔で断ってもまた別の人が来る。これぞカイロの洗礼。

みんな離れちゃだめだ!! ここに集まって!
ミュンヘンへの帰路 – カイロ空港にて
国内線エリアはびっくりするほど人がいない。
ほとんどの人が国際線利用だから、静まり返っている。
それにしても、カイロ空港のセキュリティシステムはなぞ。
普通は「チェックイン → セキュリティ」なのに、ここは逆。
まず最初にセキュリティゲートを通過してから、ようやくチェックインカウンターへ。
(ミュンヘン空港では、チェックインしてからセキュリティに行けるのにね。)
さらに、セキュリティゲートでパスポートを見せ、
出国審査でもまたパスポートを見せ、
やっと搭乗ゲート近くまで来たかと思えば、
またもや最後のセキュリティゲートが待っている。
“どこまでチェックするの!?” と心の中でツッコミたくなるほどの厳重ぶり。
カイロ空港のセキュリティ事情
カイロ空港のセキュリティは、とにかく徹底している。
ミュンヘン空港では、ボディチェックは金属探知機が反応した人だけ。
けれど、カイロでは全員ボディチェック。
センサーに引っかからなくても係員がしっかり身体を確認してくる。
さらに驚いたのは、液体物の扱い。
ミュンヘン空港では、2リットルの水を持ち込んでも問題なし。
(もちろんチェック後に買ったボトルだけど、それでもOK)
一方でカイロでは、どんな小さなペットボトルでも厳しく確認される。
空港の設備やシステムの違いによって、
セキュリティチェックの方法もこうも変わるのかと実感。
「空港って国ごとに文化が出る場所なんだなあ」と思わされた。

なんと、空港のトイレすら汚い。トイレットペーパーは常にリュックに入れてあるわ
観光 3大ピラミッド
まずはクフ王のピラミッドだけ中に入れるとのこと。
ガイドさんは入り口で待ってくれるらしい。
「えー、来ないのか…」と思っていたけど、一度入ってみたら納得。
狭い通路を携帯の明かりで照らしながら進むと、クフ王の棺があったと思われる空間がゴール。
…え、これがゴール?ゴール感ゼロ。
ゴールで数秒滞在した後、汗だくで同じ狭い道を戻る。
もちろん、私も家族も頭をぶつけながら進むことに。
でも、子どもたちは中に入ると探検家気分になったらしく、元気を取り戻し協力して歩いてくれた。
ピラミッドを出た後は、大人も子どもも迷わずコーラを購入(2ドル。スーパーの4倍!でも買っちゃうよね)。
ラクダ体験
ラクダは10分歩くと10ドルと言われたけど、暑さと疲れで10分も乗る気になれない。
するとガイドさん、写真を撮るだけなら1ドルでOKと提案。
そっちで十分!料金表なんてなく、みんな適当な値段で商売しているのが面白い。
ピラミッド周囲のお土産屋さんも同様。
元値がいくらか分からない勢いで、値下げ交渉が始まる。
旅行気分も盛り上がる瞬間だ。

ラクダに乗ると、思ったよりずっと高くて怖かったよ
パピルスのお土産屋さん
観光の途中で、ガイドさんと提携していると思われるお土産屋さんに立ち寄ることに。
店内は冷房が効いていて、ピラミッドの暑さの後だったので、ちょっとしたオアシスのよう。
お店の人がパピルスの作り方を実演してくれた。
パピルスはエジプトでは神聖な植物とされているそうで、
古代エジプトでは紙だけでなく、神を描くための特別な素材でもあったらしい。
さらに、壁一面に並んだ絵の説明も聞くことができた。
特に印象的だったのは、**「羽と心臓を天秤にかける裁判」**の場面。
死後、心が羽より重ければ天国には行けないというエジプト神話の話。
アヌビスやオシリスなど、名前だけ聞いたことのある神々が次々登場し、
「まるで教科書の中の世界が動いてるみたい」と感じた。
我が家に到底飾れるような作品ではなかったので、結局購入は見送り。
でも、職人さんが手作業で描いた絵の細かさや、
金や青の色づかいの美しさには思わず見入ってしまった。
もう少し安かったら……ちょっと考えたかもしれない。
値段を聞くと、やっぱり観光地価格。
とはいえ、説明を聞くだけでも十分楽しめたし、
エジプトの文化や信仰の深さを感じられる貴重な体験だった。

日本語ペラペラのお店の方々。一体、皆さん何か国語話せるのか